第3课 ことわざの误解

第3課 ことわざの誤解

重要語句

一、情けは人のためならず 情け

１ 人間味のある心。他人をいたわる心。人情。情愛。思いやり。「武士の―」「浮き世の―」 ２ 男女の情愛。恋情。また、情事。いろごと。「深―」「薄―」 ３ 風情。おもむき。あじわい。

４ もののあわれを知る心。風雅を解する心。風流心。 例文:

彼は他人に対して情け深い。 彼は先生のお情けで及第した。 君の情けがかえって彼のあだとなった。 二人はやがて情けを交わす仲となった。

二、このうちｂを答えれば熟年者、aを答えれば20歳、10歳代のヤングと推測してほぼ間違いないほど、はっきり二つのグループに分かれている。 ほぼ（ 副 ）〔漢文訓読に用いられた語〕 だいたい。あらかた。 例文:

彼の寿命はほぼ尽きていた。 その仕事はほぼ終わっている。 日本の人口はほぼ1億2千万人です。 北極海は南極大陸と面積がほぼ同じである。

三、それからすでに15年たつが、その間に、もう誤解というより年齢差となみなてくてならないほどになった。 すでに（ 副 ）

①ある動作が早くも終わっている意を表す。以前に。もう。 ②早くもそういう状態になっている意を表す。 ③明らかにそうであると述べる意を表す。 例文: すでに春である

すでに見たとおり

その事実がすでに組織の腐敗を物語っている

四、今後「誤って」の注記がはずされるのに10年とはかからないであろう。 誤る［動ラ五（四）］ 意味:

１ やりそこなう。失敗する。「機械の操作を―?る」

２ まちがった判断や予測をする。思いちがいをする。「進むべき道を―?る」 ３ 正しくない方向に導く。「後人を―?るような言動」

４ 道理や正しい判断から外れる。当を得ない。まちがう。「―?った認識」「―?れる優越感」 ５ 約束を破る。

６ 正気でなくなる。心が乱れる。 例文:

処置を誤る ハンドル操作を誤る 行動を誤る 身を誤る 道を誤る 博士たる者、道を誤ると、犯罪者としては最悪の存在になるものだ。

五、今後「誤って」の注記がはずされるのに10年とはかからないであろう。 はずす（ 動サ五［四］ ）

①はまり込んでいたり，ついていた物を，そこから離す。 「ワイシャツのボタンを－?す」 「雤戸を－?す」 「眼鏡を－?す」 「鍵を－?す」

②ねらった目標などをそらす。また，目標をそらしてねらう。 「的を－?す」 「急所を－?して撃つ」 ③メンバーから除く。 「一軍から－?される」

④一時的にある場所を離れる。 「しばらく席を－?してほしい」 「その場を－?す」

⑤相手の働きかけを横にそらす。 「先方のねらいを－?す」 「相手の攻撃のタイミングを－?す」

⑥とらえ損なう。逸する。また，わざとさける。 「この機会を－?すと二度と会えない」 「行楽シーズンを－?して旅行する」

⑦一定の枠を乗り越える。 「破目を－?す」 例文: コートを外す

彼は今ちょうど席を外しています。 私はひどく転んで肩を外した。 充電終了後、充電器を電源から外す。 攻撃を外す

～から視線を外す ～を議題から外す （人）の指輪を外す

要点 を 外さないでくれないか 彼 は チーム から外され た。

六、このことわざができたころ、旅は「憂いもの辛いもの」だった 憂い［形］［文］う?し［ク］

１ 自分の思うようにならないで、つらい。苦しい。「―?いも辛(つら)いも食(く)うての上」 ２ ある状態をいとわしく、不愉快に思うさま。わずらわしい。気が進まない。 ３ つれない。冷たい。

４ 悩ましい。せつない。心苦しい。

５ 動詞の連用形に付いて、…するのがつらい、…するのがいやだ、などの意を添える。 例文:

憂いに沈む 憂いを含む 憂いを帯びた 憂いになる 備えあれば憂いなし

学を積むほど、憂いも増える。 物憂い感じがする

彼女 の 口調 は 憂いを 帯び て い た

七、現代は、子供のほうから「ママ！かわいい子に旅をさせよ、というじゃない」と旅費をせびる時代である。 せびる（ 動ラ五［四］ ）〔「せぶる」の転〕

無理に頼む。ねだる（強請る）。 「母親に小遣いを－?る」 → せがむ（補説欄）［可能］せびれる 例文:

別れた女房にお金 をせびるなんて心臓に毛 が生えたような人だね。 彼は私にチップをせびろうとした。

観光都市はいたるところで駐車料金をせびるので困ってしまうのだ。

八、ただ、一つの単語の変化であれば、意味がひどく変わるにしても、初めは尐しずれが生じる程度のものである。

ずれ〔動詞「ずれる」の連用形から〕

①二つの物が重なり合わないで，食い違っていること。また，その食い違い。また，基準となるものや一般的な常識からはずれていること。 「時間の－」 「印刷の－」 「感覚の－」 「考え方に－がある」

②?物? 物体内のある面の上下に平行で逆方向の力がはたらいて生じる変形。体積変化を伴わず，その面に直角な平面が一様な角度だけ傾く。剪断。 例文:

両国の外交政策にはずれがあった。 大きなずれが生じる 世間ずれして いる

九、ことわざは最初からあいまい性を含んでいて、こういう誤解の危険に絶えずさらされているようなものである。 曝す

［動サ五（四）］風にさらす。さらして乾かす。

「脱ぎ捨てた着物を―?して呉れたりした」〈漱石?彼岸過迄〉 例文:

重要文型と表現:

一、誤解は?旅?の内容?イメージが変わったことによる。 ???ことによる

時と場合による。事と次第による。 「人がいいのも－?る」 例文:

ハンドルが無効であることによるエラーです。 ことによると雤が降るかもしれない。 ことによると彼女は合格するかもしれない。

二、 人間をかわいがっても、なんにもならない。 何にもならない

意味:???ても①その状況が良くなる要素がない;②価値や意味がないさま 例文:

泣いたって何にもならない

そんなことをしても何にもならない。 話しても何にもならない。

口ばかりで仕事をしないのでは何にもならない。 彼の過去の成功は何にもならない

彼はこれ以上待っても何にもならないと思った。